Top Message
理事長所信
公益社団法人奄美大島青年会議所 2023年度スローガン
to spread 想いを発信し続けよう
基本理念
自らを奮い立たせ 仲間を巻き込め
君は一人じゃない 我々は一つだ
基本方針
会員資質向上
会員拡大
組織変革
感動を広げる
夢
理事長所信
はじめに
2022年11月に、世界の人口が80億人を超えたことが報道されました。農業革命や産業革命によって医療面や衛生面が発達し長寿命化したためだと言われており世界的に人類が繁栄し続けていることを改めて感じました。世界の人口が増え続けている中、もちろん各国全てが増えているわけではありません。日本においては少子高齢化が進み2011年以降、毎年人口が減少し続け、減少スピードも少しずつ増しています。奄美群島に目を向けると、さらに高齢化が進み人口減少によって多くの職種で慢性的な人手不足の問題が顕在化してきました。奄美群島において、高齢化と人手不足は大きな問題の一つですが、このような問題の解決を目指し、より良い未来に向けて想いを発信し続けて運動を起こす団体が我々JCであります。
自己紹介
私がJCに入会したのは、2012年仕事のために奄美に引っ越して来て1年が過ぎた29歳の時でした。他者とのコミュニケーションが苦手で自己主張をあまりしない大人しい若者だった私は、もともと交友関係が狭く奄美に来てから知り合いも出来ず、仕事以外は家で過ごすだけの生活を送っていました。そんな状況を好ましく思ってはいませんでしたが何をしたらいいのか分からないまま半年が経った頃、仕事で出会った当時のJC会員の先輩に声を掛けていただきJCに入会しました。10年のJC活動を通して多くの出会いと貴重な経験を積んでまいりました。会員や先輩方、事業で関わった他団体の人たちとたくさん交わる中で地域のことを知り新たな気づきを得られ、また未だに緊張することもありますが何度も人前で話すことで度胸がつき自身の成長を実感しました。委員長として初めての事業が成功した時の感動は大切な思い出です。各種大会に積極的に参加した1年もあれば、やむを得ず休会した1年もありました。役職を打診され悩んだことも役職を担い喜びを感じたこともあり、ただ大人しかっただけの私がJC活動を通して奄美群島に誇りをもち人との交流に喜びと可能性を感じる青年に成長いたしました。そんな私が第62代理事長として2023年度は下記のことを意識してJC運動を起こしていきます。
会員資質向上
今の自分を成長させるために皆さんは何をしますか。本を読み知識を得ますか。仕事を頑張りその道のプロフェッショナルになりますか。習い事を始めますか。自分を成長させる方法は沢山あります。その中の一つにJC活動があります。奄美群島は島々が海に囲まれているため島外の人達と交わる機会が少なく島内での交流に偏ってしまいがちです。そのため新しい出会いが少なく新しい経験を積む機会も少ないため成長が限られがちです。JCは、求める人にあらゆる成長の機会を提供する団体です。JC会員であること組織の一員であることを自覚することであなたの意識が変わり、意識が変わることであなたの振る舞いや行動が変わります。積極的に行動することであなたは成長の機会を得ることが出来ます。活動を通して大勢の前で挨拶をすることも、行政の力を借りるために首長と話をする機会もあることでしょう。群島外の会員から刺激を受けることも、あなた自身を発信する機会もあります。またJCでは、毎月委員会が開かれ例会も行われ土日に事業を行うこともあります。働き盛りで公私に忙しい日々の中、時間を創造していくことの大切さを学びます。日常生活の中で触れることがない情報や機会をJC活動を能動的に行うことで得ることが出来、これらはJCだからこそ経験出来ることです。多くの学びの機会を通して多様な経験を積み新たな気づきを得る。それが会員資質向上につながります。JC会員として自覚を持ち、自らを奮い立たせ積極的に活動を行ってあらゆる経験を積みませんか。
会員拡大
冒頭で触れたように、日本人の人口が減少している中で群島の人口もまた減少し続けています。それに比例して、JCI奄美大島も会員数が年々減少してきています。会員数が少なくなることで行える活動の幅が狭まり、明るい豊かな社会の実現のために取り組む地域の課題解決に時間がかかってしまいます。人口を増やすことで地域に活気が出るように、会員数を増やすことはJCの活気につながります。会員拡大には、活動のさらなるPRとJCのイメージアップがこれまで以上に鍵を握ります。会員ではない自分を想像してください。あなたはどんな活動をしているのか知らない団体に入会しますか。活動している会員の評判が悪い組織に名を連ねたいですか。私は間違いなく入会しません。10年前に私が入会したこの組織には格好いい先輩方がいて、地域のために活動しているその姿に憧れを抱きました。奄美群島にはJCの存在を知らない人はまだまだいます。まずは存在をこれまで以上に知ってもらうためにホームページやSNSや新聞を使って我々の活動をより多くの人々へ発信し届けていきましょう。またJCに入会したい周りから入会させたいと思われるために、会員一人ひとりがJC会員であることを自覚し魅力ある青年となって、あの人たちがいる組織の一員になりたい、あの素敵な会員の様になりたいと憧れと尊敬を集める団体になることが会員拡大において極めて重要です。自覚を持って活動する会員は間違いなく魅力溢れる青年です。我々の活動を組織を会員をもっと発信して耳目を集めて地域を想う青年に声をかけて仲間を増やしましょう。
組織変革
「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである」
ダーウィンの格言のように時代の変化に適応しなければ、我々の活動は途絶えていくのではないでしょうか。歴史あるJCI奄美大島は61年の活動の中で、その時々に合った変化をしてまいりました。コロナ禍でWEB会議が広く世間に浸透しましたが、実はJCI奄美大島は10年以上前から広域LOMのデメリットである距離の問題を逆手にとっていち早くオンライン会議を導入し運用してきました。会員数の増加に合わせて各島々に委員会を設置したり、その時代に合った特別な担いを持った委員会を設置したりしてきました。そしてこれからも生き残るために変化が必要です。これまでは先輩方の背中を見てJCプロトコルを覚えてそれを実践してきましたが、様々な作法や細かいルールをどうしてもわからなくて卒業された先輩方へ質問をすることもありました。今後は今目の前にいる会員だけではなくこれから入会してくる将来の会員たちへ向けて、JCプロトコルだけでなくLOM内の作法やルールについてマニュアルを作成して伝えていきたいと思います。また意識改革として、様々なライフステージにいる会員の誰もが活躍出来るようにと前年度に育LOM宣言をしたことを活かして、効率の良い運営と家族や会社の理解が得られる取り組みを創出して会員がさらに活動にしやすい空気感をLOMに作ります。また今の我々の状況とこれからの活動のし易さを考慮して、公益社団法人から一般社団法人への変革を進めていきます。そうすることによってLOMの運営が今以上に柔軟になり活動の幅が広がり組織にとって良い効果が期待できます。
感動を広げる
JCI奄美大島はその長い歴史の中で多くの事業を行ってまいりました。地域の問題について調査をし課題を見つけそれを解決するために事業を行う、そして検証後次年度へ引き継ぎを行うということを連綿と続けてきました。事業にはたくさんの気づきと感動がありそれらが達成感と成長につながってきました。またその時の失敗談や笑い話も事業の様子をわかりやすく語り伝える良いスパイスとなっていました。しかし近年はコロナ禍によって集まって準備することが思う様に出来ず、過去の議案を委員会で確認することも経験を直に語り共有することも難しくなり、準備も段取りも個人が抱え込むことが増えていました。それによって事業を行うことによって得られる感動や連帯感が以前よりも弱くなった様に見受けられます。今年度は、事業の準備段階から次年度への引き継ぎまでを規律を持った運営によって定期的に構築状況を共有して個人に負担がかかりすぎないように抱え込ませない様にします。一丸となって構築した事業は会員同士で語り合える事業となります。事業の達成感と感動を共有して地域に感動を広げましょう。
夢
夢とは多様なモノです。夢は人によってそれぞれ異なる形をしています。成りたい自分、将来の自分、こうしたい、こうなって欲しいと言葉で表現することが出来ます。またライフステージによって変化し続けるモノでもあります。幼い子供の頃の夢と今の自分の夢が異なっている人も多いのではないでしょうか。夢は一人一つとは限りません。仕事ではプライベートではと夢が溢れている人もいます。夢は原動力です。夢を実現するために創造が生まれ人類は発展してきました。夢は薬と似ています。現実に挫けそうな時、夢で人は立ち直れまた歩き出せます。夢とは人によって定義が異なるものでありますが、私にとって夢とは人生に寄り添い続けるものであります。そんな私が思い描く夢、それは自分達が住んでいるこの奄美群島がより良くなっていくことです。群島が今よりも子供達の笑顔が溢れ老後も安心して暮らせる経済活動が活発な多様な価値観が共存繁栄し続ける地域であることを夢見ています。これは私の夢でありますが、JC宣言でも「我々JCは持続可能な地域を創ること」を誓っています。また綱領に「明るい豊かな社会を築きあげよう」と記述しています。JCの想いも同じです。人が営みを続ける限りそこには多くの問題が存在します。それらを解決するためにJCI奄美大島が、この地域に想いを発信し続け、運動を巻き起こし、明るい豊かな社会を実現することを夢見ています。
最後に
「青年、それはあらゆる価値の根源である。そして私たちは青年である。」 我々青年世代は、「青年の価値」を正しく認識することであらゆる可能性に溢れていることを認識すべきである。
これは、2012年度公益社団法人日本青年会議所 第61代会頭 井川直樹先輩の言葉です。私はJCに入会してこの言葉に出会い、将来自分の青年期を振り返ったときに生き方に後悔したくないと強く思いました。これまでもあらゆる局面で、迷い、悩み、自分が出した答えに納得して生きてきました。これからもそうありたいです。 会員には、夢を持って自らを奮い立たせ積極的に活動をして自身を成長させ、その姿と想いで仲間を作り、事業で感動して、地域に想いを発信してJC運動を起こしていただきたい。全ての会員が2023年の締めくくりに、「大変だった。でも良かった。充実した。」と言える一年になりますように。
公益社団法人奄美大島青年会議所
第62代理事長