Top Message
理事長所信
公益社団法人奄美大島青年会議所 2022年度スローガン
基本理念
勇気と優しさをもって社会の課題に取り組もう
基本方針
勇気と優しさを育む青少年育成事業
優しさで溢れる差別のない社会
組織に新たな風を吹き込む会員拡大
勇気が湧いてくるチームワーク作り
理事長所信
はじめに
私が青年会議所に仮入会したその年は九州地区大会2010in奄美大島を目前に控え、一体感と緊張感に包まれながら、夜遅くまで大会の準備に励む先輩方の姿がありました。翌年には、鹿児島ブロック大会in徳之島が開催され、式典の司会を担当させていただきました。あの頃の先輩方の姿を見ることが出来たこと、同じ場所で感動を共にすることが出来たこと、私の青年会議所のスタートが2010年だったことを光栄に思います。2014年に鹿児島ブロック協議会委員長の機会を頂き各地青年会議所メンバーとの出会いは自分が住む地域に留まらず日本、世界に繋がる奥深い組織であることを学び、外に出たからこそ見える奄美大島青年会議所の強みや苦労を知りました。また2016年、創立55周年の際にL O Mの委員長としてわんぱく相撲などの歴史ある事業に携わらせて頂きました。その経験は、個性豊かなメンバーで語り合う楽しさ、支え合う仲間がいることの有り難さを感じることができました。
その後育児が始まると、子供を大切に思うあまり無理をして体調を崩したりしました。社会との距離を少し感じていた私に、できることだけで大丈夫なので副委員長を受けて欲しいと声をかけて頂きました。子供に集中している状況からできる範囲のJC活動を始めたことで、視界が広がったような感覚になったことを覚えています。ベビーカー持参で委員会に参加をし、北方領土返還要求運動にも2年連続子供を連れて参加しました。その経験により、決して子育てと社会との繋がりを切り離して考えなくても全ては社会の一部であり、自らが動き出すことで世界が広がり、子供たちの未来のためにも地域の活動を続けることができるのだと実感しました。
自分自身の経験からも、二人の子供を持つ母親として子育て第一を守りながらJC活動をする良さも伝えて行ける存在になりたいと思っています。
勇気と優しさを育む青少年育成事業
2020年から始まった新型コロナウイルス感染拡大により、子供たちの大会等が相次いで開催が危ぶまれる事態となりました。私たち大人は子供たちにどのように向き合っていけば良いのでしょうか。努力を続ける子供たちを前に、私たち大人も最大限に配慮をして大会が開催できるよう挑戦をする姿を見せることで子供たちの気持ちに寄り添うことになるのではないでしょうか。
そのような時代だからこそ、地域の未来である子供たちに健康促進と心身の鍛錬を培い、活躍する機会を与える貴重な機会である青少年育成事業を行いたいと思います。
今年で45回目を迎えるJC杯争奪ちびっこサッカー大会、31回目を迎えるわんぱく相撲奄美大島場所は、奄美大島青年会議所の青少年育成事業として、どちらも歴史ある大会となっています。地域との繋がりが深いこの大会を通して、勝つことの喜び、負けることの悔しさ、相手への思いやりを学び、子供たちに勇気と優しさを育むことが出来るよう大会を開催して参ります。
優しさで溢れる差別のない社会
新型コロナウイルス感染症が蔓延し、私たちの暮らしも大きく変わりました。感染拡大防止のためのマスクや消毒液が必需品となり、緊急事態宣言が発令されると移動や行動に制限がかかり、各施設の封鎖・休業要請等と、これまでに経験のない事態となりました。
私自身は育児をしている中で、感染拡大対策として公園を封鎖されたとき、子供にどうして滑り台を使うことができないのか説明に困ることがありました。いつもは公園で出会ったお友達と遊んで、親同士も会話していた和やかな雰囲気の公園が、人と気軽に話すこともできず、距離を取りながら相手が嫌な思いをしないか気にして遊ぶことに心が苦しくなる、そのような体験をしました。
これまでの日常生活が失われ、みんなが不安に包まれやすくなり思い込みが差別や偏見を生むことがあります。ウイルスに感染する怖さと共に人権侵害の怖さを感じることがあります。感染された方その家族を優しい眼差しで見守り、最前線で働く医療従事者に対し感謝の心をもって、優しさで溢れる差別のない社会を目指す運動を起こしたいと思います。
組織に新たな風を吹き込む会員拡大
青年会議所は20歳から40歳までの品格ある青年で、本会議所の目的に賛同していただけたら入会することができます。どんなに意欲的なメンバーでも40歳で卒業を迎えるという条件があるからこそ若さを失わず、未来に希望をもち、若者らしい考えと行動で挑戦ができる団体であると思います。
私が入会した頃は五十数名ほどいた会員も現在は三十数名となっています。
会員が少ない事は、役職を頂くチャンスが増えるなど悪い事ばかりではないと思います。しかし、新入会員が一人でも入会することで新たな風が吹くことをこれまでも実感してきました。既存会員にとって、新入会員は新たな出会いでもあり、組織に新たな風を吹き込んでくれる存在であり、そのことで組織が磨かれ、より魅力的な運動につながっていくと思います。より魅力的な運動を展開するためにも、志を同じくする仲間が増える活動を行います。
また、新たな組織図の形を模索し、歴史ある島ごとの委員会とオンライン会議を中心とした委員会を設置しました。これにより、携わる機会の少なかった自分の住む島以外の事業への関わりが生まれ、島ごとの会員数に関わらず一人ひとりが様々な役職の経験を積むことができるのではないかと期待しています。現在休会中となっている喜界島、沖永良部島の会員を増やすことを目標にし、たとえ同じ島のメンバーは少なくてもオンラインを中心とした委員会に属することでJC活動ができるようになると思っています。
それぞれの島に、地域を想う一生懸命な若者がいることは地域住民にとっても明るい希望になると信じています。次代に即した形で、変化を遂げながら歩みを進めて行きたいと思います。
勇気が湧いてくるチームワーク作り
私たちはなぜ奄美大島青年会議所に所属し活動をしているのでしょうか。私は一人では達成が難しい程の大きな目標を持つことができること、また5つの島に一つのLOMであることで奄美群島のメンバー同士がつながり、友情が生まれていることに魅力を感じています。奄美大島青年会議所は一つのチームです。チームワーク作りを大切にし、個人の成長やチームとしての成長につなげていきたいと思います。そのために大事にしたいこととして役職や役割の重視があります。自分の役職に責任を持って取り組むことができること、また一つのチームだからこそメンバー同士で助け合うことも役割だと思っています。次に、活発なコミュニケーションです。理事会や委員会においてみんなが意見を述べられるような環境を作るために日頃からのコミュニケーションも大切だと思います。最後に、情報の共有です。JC世代は育児世代でもあるので、メンバーの中には私を含め育児中の方も多く在籍しています。育児中に合った参加方法を尊重して家庭や仕事と両立してJC活動が出来るよう情報の共有をしていくことも必要だと考えています。チームワーク作りでよく言われるように「一人はみんなのために、みんなは一人のために」勇気が湧いてくるチームワーク作りを行うことでより魅力的な運動へとつなげていきます。
結びに
人生において最も変化の多いこの大切な時期に、明るい豊かな奄美群島の実現のため、社会の課題について考え、議論を交わし、活動に励むことを選んできました。なぜ選んだのか、それは共にゴールに向かって走ってくれる仲間がいたからです。会員一人ひとりが私のモチベーションになっていることは間違いありません。
そして奄美大島青年会議所は昨年60周年を迎え、諸先輩方が築いて来られた熱い想いがあってこそ今の私たちがあることを改めて知る機会となりました。また、皆で力を合わせて成し遂げた60周年記念式典・事業の想いをつないでいく第一歩となる61年目も皆の力を結集して歩みを進めていきたいと思っています。
未だ先が見通せない世の中ではありますが、私たち青年はできない理由を並べるのではなく、できる方法を見つけ出し、やり遂げましょう。思い描いた通りにいかなくて苦しむこともあると思います。でもそれは失敗ではなく、行動したことがかけがえのない経験であり学びとなります。行動することは時に勇気が必要で、その行動には優しさを忘れずに持っていてほしいと思います。私が大切に思うことは勇気と優しさを持って率先して行動することです。一年間、どうぞよろしくお願いいたします。
公益社団法人奄美大島青年会議所
第61代理事長
小原 常誉
プレジデンシャルリース伝達式
4月23日(土)
2022年度4月例会・OB交流会にて
例年1月の総会で行っているプレジデンシャルリース伝達式を今年はWEB開催となり実施出来ていませんでした。
今年度がスタートして約4ヶ月経ちましたが、前平直前理事長から小原理事長へのプレジデンシャルリース伝達式を無事行うことができました。